【大人におすすめしたい漫画】藤子・F・不二雄の異色短編集(SF)
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藤子・F・不二雄 知ってますよね。
ドラえもんいいですよねー夢があって。
僕は小さいときからドラえもんのファンで、「ドラえもんひみつ道具大辞典」を眺めては、自分ならこんな使い方したいなーとかって考えてました。
余談ですが「もしもボックス」はチートですよね。あれ。
ドラえもんは確かに有名ですが、藤子・F・不二雄は他にもたくさんの作品を残しています。
こういったイメージから
藤子・F・不二雄はなんとなく子ども向けの漫画を書いている漫画家と思われがちですが、
大人向けの漫画も書いてるんです。
本人が ”◯◯向け” っていう意図で書いているかはわかりませんが。
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「SF短編集」
これが藤子・F・不二雄の真骨頂だと個人的に思ってます。個人的にです。
ここでいうSFはいわゆるサイエンスフィクションではなく、本人は「すこし(Sukoshi)ふしぎ(Fushigi)」というジャンルとして書いています。
一言で内容を表現するなら…
サイエンスフィクションの手法を使って現代世相を風刺したブラックユーモアあふれる作品って感じかな。むずかしー
作品数が多すぎて全部は読めていないんですが、ほんとにどの話もまとまりが良くて知的好奇心をくすぐられるような内容になっています。
そんでバリエーション豊かで、彼の引き出しの多さに驚かされる。
今回「大人におすすめしたい漫画」として紹介するのは、1977年から1987年にかけて刊行された『異色短編集』の文庫版になります。
数あるSF短編の中から52話ピックアップして収録したものになります。
ほんとすごいですよ!
こんなに昔に書いているとは思えないくらい、現代の僕たちが直面している社会的問題に切り込んでいるんですよ!
30年前ですよ?すごくない?
なんなら僕は生まれてません。
あと、登場人物の表情含め全体的に絵があっさりしているのですが、反して内容が濃密かつダークで、そのギャップに不気味さを感じます。感じざるを得ないです。
そして、オチがわかりやすく、かつとても強烈です。だいたい最後の1コマや1ページをオチとして魅せているのですが、それまでのストーリーを覆すような大どんでん返しのオチになっていて、ほんと鳥肌立ちます。
・ミノタウロスの皿
・気楽に殺ろうよ
・箱舟はいっぱい
・パラレル同窓会
全4巻でとても集めやすいし、短編集なので忙しい社会人でも読みやすい。
文庫版で場所とらないし、表紙も子供っぽくなくシンプルです。
ちなみに僕の好きな話は、ミノタウロスの皿に収録されている「コロリころげた木の根っ子」です。人間の狂気を感じます。
「世にも奇妙な物語」が好きな人とかに特におすすめです。
↓ほんとおすすめなので是非読んでみてください。